家づくりにまつわる思い、四季折々に感じたこと、モアのまわりで起きたことなど、
おばちゃん力を振りかざす美雪社長(?!)をはじめ、
スタッフ総出で綴りるブログです。ときどきダンディな会長も登場しますよ。
皆さんこんにちは!第5回建築講座のお時間です!
この建築講座シリーズ、月1回のペースを目指して頑張ります!
さて、第5回の今回は『釘を刺す(打つ)』です。
意味は後で面倒事が起こらないように、念を押すことのたとえで釘を刺すと言われています。
このことわざ良く聞く言葉ですよね。良く使いますし、時には周りの人からいわれることもあるのではないでしょうか?
私は・・・日常茶飯事です(笑)
しかし釘を刺すという事は建築では当たり前のことです。釘が無いと家は建ちません。
ではなぜ念を押すという言葉で使われているのでしょうか?
それは昔の家の構造に答えが隠されています。
昔の家は梁と柱の接合部分に接合金物や釘(ビス)を使わず継手や仕口のみで接合していました。
今は金物結合が当たり前ですが、材料が少なかった昔は職人さんが木材に一つ一つ刻みをいれて結合していました。
一見不安に思う構造ですが、今でも築100年の古民家がしっかりと建っているので、いかに昔の技術が高かったのか分りますね。
しかし昔の職人さんも継手のみは不安だったのでしょう、継手のあとにより強度を持たせるため、念のために釘を打っていたそうです。
この作業から『釘を刺す』ということわざは念を押すという言葉で使われるようになったそうです。
今は様々な道具があり技術が開発され、多様な住宅が建っています。
しかしその技術も道具も、使いこなす職人さんがいなければ宝の持ち腐れです。
何気ないことわざは昔の建築の建て方が隠されているんですね。
では次回をお楽しみに!