今日のモアさん


家づくりにまつわる思い、四季折々に感じたこと、モアのまわりで起きたことなど、
おばちゃん力を振りかざす美雪社長(?!)をはじめ、
スタッフ総出で綴りるブログです。ときどきダンディな会長も登場しますよ。

 

家づくりに携わる者、どこに行っても方角は把握できるようにしておきなさい。と新人の頃に教わりました。アナログ時計を使い、太陽に短針を向け短針位置と12時を二等分した方向が南となります。若干の狂いはあるものの把握できます。初めての宅地を訪れ、太陽の昇降位置を把握し日当たりをイメージできることで間取りのヒントとなります。なんだかプロっぽいなと憧れたものでした。

日本の家づくりでは方角や向きによってタブーなことが数多くあります。北東の鬼門や南西の裏鬼門、西や北向きはNGだとされる仏壇、仏壇と向かい合う神棚はタブーなどなど。日本建築においては忌み嫌うものです。方角だけではなく、向きにおいても和室の竿縁天井と床の間が直角であれば不吉とされたり、畳敷きは床柱に畳の角が来るような向きで敷いてあります。

 

和装では左前襟で着付けますし、死人にならないようにと言いながら湯治場で浴衣を羽織る方を見かけた事があります。普段気にしていないけれど、日本で家を建てる方の殆どの方が気にされます。信じるも八卦です。

しかし日本で建築する際は、四季や方角に配慮する事で想像以上に快適な暮らしが送れることも確かです。日当たりを配慮する事で光熱費も変わります。日当たりが悪いといわれる安い土地でも日当たりを工夫すれば、お買い得な良い土地に変わります。そこまでのご提案が出来て始めて良い家づくりといえるのです。

 

住まいを提案する私たちは日頃から方角や向きを気にしながら暮らしています。節分より新しい年回りとなり着工や契約ごとを進められる方がいらっしゃいますのでこの時期はなんとなく忙しいものです。皆様が幸せになる為であれば喜んでお手伝いします。私も今以上に幸せになりたいので、出張先の大阪から南南東の海を見ながらコンビニの恵方巻を食べました(笑)