今日のモアさん


家づくりにまつわる思い、四季折々に感じたこと、モアのまわりで起きたことなど、
おばちゃん力を振りかざす美雪社長(?!)をはじめ、
スタッフ総出で綴りるブログです。ときどきダンディな会長も登場しますよ。

 

熊本の再開発の為に辛島公園一帯は大きく変わっている。昔の辛島公園を思い出してみると、靴磨屋さんが箱を並べて呼び込みをしており、若かった私は断れずに箱の上に靴を差し出したものだ。当時銀行に勤務している友人から金融機関も借入審査には足元を見て判断する場合がある、とまでいわれたこともあった。足元を見た時に泥だらけの靴であれば一生懸命さは伝わるだろうが余裕は感じられないのだろう。また、一見さんお断りの料理屋に行っても、ベテランの下足番が居て、靴を見て仲居さんに部屋を指示するなど、まさに職人技とも言われていた。余裕のある人は頭から足元まで気を遣うわけだ。余裕といっても時間の余裕、懐具合、いろんな余裕があるが当時若かった私は舐められまいと見栄を張り、余裕があるように見せていた。それが男なのだ。そんな私は昔から天気の良い週末に玄関先に靴を並べ靴磨きをする。社員に靴磨きを伝授するほどの腕前だ。靴は高価なものでなくても手入れをすると長持ちする。毎日同じ靴を履けばすぐ傷んでしまうから勿体ない。私たちの仕事はご自宅に上がらせていただく事が多い。靴を脱ぎ、その靴を丁寧に並べる所作までを見られている。玄関に並んだ自分の靴を見られた時にどう思われるか。夢を語って頂く相手として相応しいのか。家づくりのパートナーとして相応しいのか。まさにこの瞬間、足元を見られるのだ。